世界と情報交換の場、国際環境エンリッチメント会議(ICEE)は2年に1回の開催!
世界中から、環境エンリッチメントに取り組む人々が集まり、情報交換をする会議があります。それが、国際環境エンリッチメント会議(ICEE)。
その会議の概要を、簡単にまとめました。
第1回の開催は、1993年!それから、2年に1回開催!
国際環境エンリッチメント会議は、ICEE(International Conference on Environmental Enrichment)と呼ばれ、2年に1回、世界のさまざまな場所で開催されています。
会議では、世界中から動物園関係者などが集まって、環境エンリッチメントについての情報交換をおこないます。
第1回会議が開催されたのは、1993年。
「環境エンリッチメントの父」とも呼ばれるデービッド・シェファードソン氏が勤めるメトロワシントンパーク動物園で開催されました。
その時の内容は、「セカンドネイチャー 飼育動物の環境エンリッチメント」という本(英語)にまとめられています。
その後、1995年にコペンハーゲンで、1997年にフロリダで第2回、第3回の会議が開催されています。
第1回から第7回の開催地については、こちらにまとめました。
https://doubuzoo.com/icee-venue1-7
第8回から第14回の開催地については、こちらにまとめました。
https://doubuzoo.com/icee-venue8-14
第14回となるICEEは、2019年に京都で開催されましたよ!
世界中から300人以上が参加!会場は、情報交換の場
会議の参加者は、動物園関係者や動物園ボランティア、動物のコンサルタント、大学の研究者などです。先進国を中心に、世界中から300名ほどが集まります。
参加するには、事前に申し込みが必要です。
大会参加費は、数万円とちょっとお高い値段ですが、これにはさまざまな費用が含まれます。
受付では、カバンや名札、要旨集、ボールペンなどがもらえます。会議の合間には、無料の珈琲やお菓子が提供されます。いたれりつくせりの会場なので、何も心配することなく、参加者の中で積極的な情報交換がおこなわれます。
動物園見学ツアーやワークショップなども見逃せない!
国際会議は、4~5日ほど長めのスケジュールです。しかし、その間毎日、席に座って発表を聞くわけではありません!
最初の日には、アイスブレイクやウェルカムパーティが開催され、参加者同士が自己紹介したり、仲良くなれる時間が作られています。
口頭発表以外にも、ポスター発表があったり、ワークショップで皆で話し合ったり、何かをつくったりする時間もあります。
動物園ツアーで、普段は入れないバックヤードを観察することができたり、市庁舎など歴史にある建物でディナーなどが開催されたりします。
毎日、何かのイベントがあって、会議期間中、飽きのこないスケジュールになっています。
たくさんの参加者と交流し、世界からの情報を見聞きすることで、「仕事に戻って頑張るぞ!」と思えるのが、国際会議の特徴です。